2022年1月1日から導入される新NISA（Nippon Individual Savings Account）には、旧NISAと比較していくつかの変更点があります。この記事では、新NISAで何が変わるかについて詳しく説明していきます。
新NISAとは
まず、新NISAについて簡単に説明します。
新NISAは、個人が年間40万円まで非課税で投資できる口座のことです。
具体的には、株式や投資信託、債券などに投資することができます。また、新NISAは旧NISAと同様に、最長10年間非課税で運用することができます。新NISAは、旧NISAと比較して投資対象の種類が拡大されたことが最大の特徴です。
新NISAは、個人が年間40万円まで非課税で投資できる口座のことで、旧NISAと比較して投資対象の種類が拡大されたことが最大の特徴。
では実際にどのような箇所で変更がされたのか解説していきましょう。
新NISAで変わった5つの変更点
新NISAでは旧NISAに比べて下記の5点で変更がありました。一つ一つ解説していきましょう。
投資対象の種類が拡大される
旧NISAでは、株式や投資信託、債券などに投資することができましたが、新NISAでは、上場REIT、不動産投資信託（J-REIT）、ベンチャーキャピタル、先物取引などにも投資することができます。
これにより、より幅広い投資対象が選べるようになりました。
投資枠が上限なしになる
旧NISAでは、1年間につき100万円までの投資ができましたが、新NISAでは、年間40万円までの非課税枠があります。ただし、枠を超えて投資することも可能で、超過分は課税されます。
これにより、より多くの投資額を積み立てることができるようになりました。
取引手数料が非課税対象外になる
旧NISAでは、取引手数料も非課税対象となっていましたが、新NISAでは非課税対象外となりました。
つまり、取引手数料がかかる場合は、非課税枠内の投資額から差し引かれます。これにより、より適切な投資先を選ぶことが重要になりました。
事業承継税制優遇措置の拡充
新NISAでは、事業承継税制優遇措置の対象になる投資信託が拡充されました。
具体的に、家族会社株式等を保有する投資信託が対象となります。この措置により、家族経営企業の事業承継が円滑に進むようになります。
廃止される制度
新NISAに移行するにあたり、旧NISAで導入されていた一部の制度が廃止されます。
具体的には、自動積立設定の期間変更ができなくなる、口座開設時に設定した自動積立の変更ができなくなる、などです。これにより、より自己責任の重要性が高まることになります。
以上が、新NISAでの変更点になります。新NISAは、投資対象の種類が拡大され、投資枠も上限なしになるなど、投資家にとってメリットが多いといえます。
取引手数料が非課税対象外となるため、より適切な投資先を選ぶことが重要になります。また、一部の制度が廃止されるため、より自己責任の重要性が高まることになります。
新NISAのメリット
新NISAのメリットとしては下記の3つが挙げられます。
投資対象の種類が拡大されるため、より多様なポートフォリオを組むことができます。
投資枠が上限なしになるため、より多くの投資額を積み立てることができます。
事業承継税制優遇措置の拡充により、家族経営企業の事業承継が円滑に進むようになります。
新NISAのデメリット
新NISAにはデメリットもあります。しっかりと下記に点を理解したうえでNISAに取り組むようにしましょう。
取引手数料が非課税対象外となるため、より適切な投資先を選ぶことが重要になります。
一部の制度が廃止されるため、より自己責任の重要性が高まることになります。
新NISAの活用方法
新NISAを活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
投資対象の幅を広げることができるため、より多様なポートフォリオを組むことができます。ただし、投資先のリスクを理解し、自分に合った投資先を選ぶことが重要です。
投資枠が上限なしになったため、より多くの投資額を積み立てることができます。ただし、自己責任で適切な投資額を設定し、投資先に応じたリスク管理を行うことが重要です。
事業承継税制優遇措置の拡充により、家族経営企業の事業承継が円滑に進むようになります。家族経営企業を保有する投資家は、事前に税務署等の相談を受け、最適な事業承継方法を検討することが重要です。
取引手数料が非課税対象外となるため、より適切な投資先を選ぶことが重要です。投資先の取引手数料が高い場合は、収益が損なわれることになりますので、手数料の低い投資先を選ぶことが望ましいです。
一部の制度が廃止されるため、より自己責任の重要性が高まることになります。投資家は、自己責任で投資を行い、投資先の情報を入手し、リスク管理を徹底することが重要です。
まとめ
新NISAは、投資対象の種類が拡大され、投資枠も上限なしになるなど、投資家にとってメリットが多い一方、取引手数料が非課税対象外となるため、より適切な投資先を選ぶことが重要になります。
また、一部の制度が廃止されるため、より自己責任の重要性が高まることになります。新NISAを活用するためには、投資先のリスクを理解し、自己責任で適切な投資額を設定し、投資先の取引手数料を考慮した上で、ポートフォリオを組むことが重要です。
また、家族経営企業を保有する投資家は、事前に税務署等の相談を受け、最適な事業承継方法を検討することが望ましいです。
新NISAを活用し、効果的な資産形成を目指しましょう。
